KLS製「マル“T”ショットポンプ」

作動要項
エアー入り口①にエアーが供給されると、ピストン②が前進し、オイル入り口③が閉じられます。
ピストン②とピストンストップ⑪によって作られた蓄油室④に封じ込められたオイルは加圧されて、ピストン内部のチェックバルブ⑤を押し開けます。
チェックバルブを通過したオイルは、ピストンの中に設けられた通路⑥を通りピストンに開けられたオイル出口⑦を経てピストン外面に彫られた溝⑧に達します。
そして,、ピストンがさらに前進して、溝⑧が吐出口⑨に達すると、加圧されたオイルが吐出口から吐出されます。この動作をピストン②がピストンストップ⑪によって止まるまで、刻印1の吐出口からポンプボディーに刻印されている番号順に連続して繰り返し、それぞれの吐出口からオイルが吐出されます。
シリンダーのエアーが抜かれるとピストンはスプリング⑩によって押し戻され、スタート位置に復帰します。
このときオイルの吸入口が開き、オイルは蓄油室④に流入して次の給油動作に備えます。
給油口の設定
マル“T”ショットポンプは、12個の吐出口を持っています。
基本的には1箇所の給油ポイントに対して、1個の吐出口を使用します。
使用する給油口数は給油対象チェーンの給油箇所数によって決定し、口数はポンプのピストンストップ(ドレンプラグを兼用)の長さを設定することによって行います。
吐出口数の変更は、ピストンストップのシャフトの切断( 増数する場合) 、または置き換え( 減数する場合) で行います。
パーツの構成
ポンプユニット
架台にオイルタンク、ポンプを組み込んで床置きタイプのポンプユニットに組み立てております。タンク下のスペースにはペール缶が収納できるスペースを設けています。ご希望により壁掛け型もご用意できます。
吐出時期検出
ポンプの吐出タイミングを検知するために使用する装置です。ポンプを駆動させるエアーを直接リミットスイッチでオン/オフさせる方法と、電磁弁を介して行う方法があります。
給油タイミングの検出方法としては、写真のように専用の装置を使用する以外に、チェーンのローラーや、スプロケットから直接センシングすることも可能です。
写真の装置では、チェーン進行方向の給油位置の調節が可能です。
給油ノズル
給油ノズルは、外形3.2mmの鋼管製で現場に合わせて切断及び曲げで、オイルが正確に給油箇所を捉えるように調整します。
通常はポンプの1箇所の吐出口から1箇所の給油箇所に配管をしますが、1箇所当りの給油量がより少ない方が好ましい場合には、1口から吐出されたオイルをディバイダーで2分割して給油することが出来ます。
ディバイダーを使用した場合には1箇所あたりの吐出量が0.041ccになります。
コントローラー
手動で電源またはエアーのオン・オフを行うことで運転/停止の操作が行えますが、コントローラーを設置することで状況に応じた自動運転が行えます。
パーツの配列

上図は基本的なLR21給油システムの略図です。この図に沿ってこの給油システムの流れを説明します。
エアースイッチ①が入り、エアーリミットスイッチ②が、コンベヤーチェーン駆動スプロケットなどによって作動すると、マルTショットポンプ③へ通気されます。
ポンプへ通気されるとポンプ③のピストンが作動し、吐出口から定量のオイルが吐出されます。吐出されたオイルは、導管④を通り給油ノズルに達します。
そのオイルは、チェックバルブ⑤を通過しノズル⑥先端から給油ポイントに粒の状態で正確に供給されます。スプロケットなどがエアーリミットスイッチ②を通過すると、ポンプ③内のエアーが排気されます。
排気されるとポンプのピストンがスプリングによって押し戻され、タンク⑦からの潤滑油がシリンダーの中に吸入されて次の給油に備えます。
エアーの供給を停止するるまで、上記の動きを連続的に繰り返して次々にコンベヤーチェーンの給油ポイントへ定量の潤滑油を供給し続けます。
ポンプの仕様
材質 鉄
- 吐出量/口 0.082
- 吐 出 口 数 1~12
- エアー:オイル圧力比 1:25
- 使 用 空 気 圧 Min . 344.7kPa Max. 689.4kPa
- 接 続 オイル入り側 M12×1
吐出口 M8×1
エアー入り側 1/8 N.P.S.F.
潤滑油について
給油装置の改善による効果を100%引き出すためには使用する潤滑油は非常に重要な要素になります。潤滑油はコンベヤーの寿命、性能に大きく影響します。粘度、浸透性、耐荷重性、耐磨耗性、使用温度範囲、耐水性、防錆性、環境安全性など使用するコンベヤーチェーンに最適なものを選定し、廃油など不適切なオイルは絶対に使用しないで下さい。
